“やりたいこと”が見つからなければ“できること”から始めよう

以前“成功体験”や“やりがい”が見つからないという方向けに、その言葉に捉われずに自分らしくいられる状態を探してみていただきたいという内容のコラムを書きました(「“やりがい”がないといけないの?」はこちら)。

このコラムも“やりがい”や“やりたいこと”が見つからない方向けですが、就職やキャリアパス選択など「先延ばしにできない」場面における現実的なアプローチ方法を提案します。

“やりたいこと”が見つかる人ばかりではない

上記のコラムでも触れましたが、自己理解プログラムやキャリア開発研修のほとんどは
自己理解を深める → “やりたいこと”を特定する → 具体的な目標を決めて活動を始める
というプロセスになっています。つまり、“やりたいこと”を特定できることが前提となっています。

しかし実際には全ての人が“やりたいこと”を見つけられるわけではありません。ある程度しっかりと自己理解が進み、自分が大切にする価値観や信念がわかった(弊社ではストレングスファインダー®︎を活用する“強み”の自己理解を行います)人であっても、必ずしもそれを基に職業や役割といった具体的な“やりたいこと”を特定できるわけではありません。

そのような人はそこで立ち止まってしまいます。場合によっては「こんなに一生懸命自己分析したのに“やりたいこと”も見つけられないなんて、私は何か欠けた人間なのではないか…」と考え、自己効力感が却って下がってしまうということもあるかもしれません。

まず“できること”に集中してみる

努力したけど“やりたいこと”が見つからない、そのような人に私がお勧めしたいのは先に“できること”に集中することです。もちろんいずれは自分の意志で自己実現を目指す道標として“やりたいこと”も見出す必要はあるのですが、私はどちらからキャリア開発を始めても良いのではないかと考えています。

というのも、現実的に“やりたいこと”を仕事にするためには、同時にそれが“うまくできること”である必要があるからです。誰だって自分のニーズを満たしてくれないような品質のモノやサービスにお金を払いたくありませんよね。

そして“できること”が“うまくできること”にまで上達すると、自信が付き、さらに他人から感謝されるようになります。他人とは異なる自分という存在を表現する手段となると言っても良いかもしれません。その域まで達すれば、その“できること”は“やりたいこと”にもなる可能性がとても高いのです。

実際には3つめの要素として“求められること”があります。「仕事」はこの3つの要素が重なることが理想で、この概念を図式化したのが米国の心理学者エドガー・ヘンリー・シャイン博士の「3つの問い」です。

3つの輪が重なる部分を仕事にすることで充実感が得られ、常にその重なる部分を大きく維持し続けようとする取り組みがキャリア開発だと捉えていただくとわかりやすいのではないでしょうか。

論理的には“求められること”に集中するという選択もあり得ますが、それでは自己の存在が希薄になりすぎるのではないでしょうか。できれば避けていただきたいと私は思います。

才能や“強み”の自己理解がキャリア開発の早道

ストレングスコーチングのメソッドでは、最初に“やりたいこと”や“できること”を才能と関連付けながら整理していきます。自分の才能が“やりたいこと”や“できること”にどのように関わっているかが理解できるようになると「この才能を持っている自分だからこそ(他人よりも上手に)できることは何だろう?」と自然に考えられるようになっていきます。

自己理解研修に参加してみたけどやっぱり何がやりたいかわからないという方は、お気軽に弊社にご相談ください。認定ストレングスコーチが才能や“強み”の自己理解を通じてキャリア開発を支援いたします。