コーチングをわかりやすく説明してみると

多くの方はコーチという存在を、主にスポーツと関連づけて認識なさっているでしょう。ですのでコーチという役割は指導・指示を行うことであり、そこでは上下関係の存在が前提となっているのだろう、そのように捉えられることが多いです。コーチングを学ぶ前の私もそうでした。

以下でコーチングについて説明しますが、一般論的な説明や、ティーチングやカウンセリングの違いといった切り口であればネット上に読みきれないほどの情報が存在します。
ですので、この記事では私自身がいちばん腹に落ちた、私が「わかりやすい」と感じた自分自身の解釈をお話しします。

コーチングを行う目的

コーチングとは「人の変化を生みだし、促進する」ための行為であり技術です。対話技術の専門家としての訓練を受けたコーチが、クライアントの思考そして行動が変わることを支援します。

では「変化」とはどのようなものでしょうか。私は「不快を減らし、快を増やす方向への変化」と捉えています。
一般的なコーチングの解説では「より良い自分になる」とか「成長する」と言った要素が強調されることが多いように感じていますが、私は本当のコーチングとはそのような「基準値」があるものではないと考えています。

少なくとも私のコーチングでは「良い」とか「成長」といった比較を行うとき、その基準がどこから来たものなのか?を問います。要は「それは本当に自分が望むものなのか? それとも重要な他者が、もしくは多くの人が、そう言っているからそうするものだと思っているのではないか?」を確認するのです。
他者や世間との相対的な比較はきついものです。比較する要素はいくらでもあり、どんなことにも上には上がいるからです。だからコーチングでは「自分自身の中での絶対評価」を重視します。自分が心地良いこと、心が躍ることができるようになることを実現していく。だから成長ではなく変化なのです。

「より良くならなければいけない」、「成長したい」と考えてしまうとプレッシャーになりませんか?コーチングとは本来、そのプレッシャーをなくすためのものです。「コーチングとは心地良く感じられる状態に変わること」と捉えることで、自然にコーチングに取り組むことができるようになります。

「真の自分」をデザインする

長々とコーチングについて解説してしまいましたが、一言でまとめるとこのようになります。

「コーチングとは、クライアントが『真の自分』をデザインするための、コーチとの対話を通じた共同作業」

「デザインする」とは、意図した機能や効果を発揮するために設計・仕組みづくりを行うことです。つまりクライアントが心地良いと感じる「真の自分」を実現するために、自分自身をデザインしていくプロセス、それが私のコーチングです。

効果的なコーチングのために

上述のとおり、コーチングは「成長しなければいけないもの」ではありません。自分が心地良い人生を送ることができるように変わり、その結果として心のゆとりやチャレンジ意欲を生み出すためのものです。ですので気負わず、構えず、まずは「コーチと対話」がどんなものであるのかを体験してみてください。
もちろん貪欲に成長を欲する方にもパワフルな効果を提供しますのでご安心ください。

コーチングを体験してみたい、従業員にコーチングを受けさせるとどんな効果が得られるのか?など、気になった方はお気軽にお問い合わせ・ご相談よりご連絡ください。