“弱み”と下位資質の違い

ストレングスファインダーのレポートでわかることは「才能の順位」です。
才能とは「無意識の思考・感情・行動」のことであり「上位資質」とも言います。
“強み”とはその才能のうち、有益に活用できているものを指します。このあたりの解説は当サイトの記事「ストレングスファインダーとは」に記載してあります。

“強み”があれば“弱み”があり、上位資質があれば下位資質があります。では“弱み”と下位資質の違いは何でしょう?

下位資質とは

まず下位資質についてです。上位資質は「無意識に思考し、感じ、行動しやすいこと」であり、下位資質はその裏返しであり「意識しないと思考し、感じ、行動しにくいこと」と言えます。つまり「下位資質である」≠「できないこと」ではありません。もしかしたら苦手なのかもしれませんが、その人にとって意識しなければできないこと、つまり不自然なことなのです。
だから、一見その人にとって不得手だとは思えないことも、実際には下位資質だということはあり得ます。例えば話好きの営業職で<社交性>や<コミュニケーション>が下位資質の人だって存在するわけです。その人はもしかしたら仕事だから社交的に明るく振る舞うことができ、成績も良いけれど、実は本人にとってとても不自然な行為なのかもしれないわけです。

“弱み”とは

そして“弱み”は、上位資質がネガティブに現れている状態のことを指します。上位資質ですから、何も意識せずともその人は日常的にその才能を使っている可能性が高いわけです。ただ、それがうまく、ポジティブに活用できていれば問題ないのですが、意識していない以上は悪い方に活用されてしまっている可能性も十分にあることになります。活用頻度が高い才能が自他にとってネガティブに活用されている。しかし本人はそのことに気付いていない。自分で自分の首を絞めている状態です。

ストレングスコーチングは、才能のバランスを良くするためのもの

ストレングスコーチングは、才能に気付き“強み”を育てるためだけのものではありません。
下位資質が「不自然である」ことの理解を深め、そのことにポジティブな意味を与えていく。そして“弱み”化している才能がもしあれば、その才能を有益に活用するための方法を一緒に考える。これもストレングスコーチングです。