弊社はつっちーと私(よーさん)が意気投合して一緒に設立しました。でも会社設立までの経緯はちょっと変わっています。「ちょっと変わっている」というのは以下の点です。
- 二人ともGallup®︎認定ストレングスコーチだった
- 最初からお互いの上位資質を開示し合っていた
- 当初はオンライン上だけの付き合いで、一度も直接対面せずに会社の共同設立を決めた
この事実と、我々の上位資質との関連を考察してみたいと思います。以下がお互いの上位資質Top10です。
我々の上位資質は共通するものが多く、なんと7つあります。着想・最上志向・共感性・戦略性・学習欲・自我・個別化です。これらの資質が組み合わさると
「ビジョンとアイデアをより優れたものにしていこうという欲求から、それらが次から次へと生み出され、さらにそのビジョンを実現している自分を思い描くことでモチベーションも高まり、そのビジョンを実現するために知識を得たいと考える」
という行動原理につながります(これは解釈の例のひとつです)。我々のダイアログやディスカッションはまさしくこのようなサイクルでした。わかりやすく表現すると、価値観の一致度がとても高いと感じられたのですが、それが上位資質の一致度から説明できると思われるということです。
一方異なる資質にも注目です。
つっちーには目標志向・未来志向・収集心があり、私にはない。
私には親密性・内省・慎重さがあり、つっちーにはない。
実はこの3つの資質の差異が、行動面で我々二人を全く別の存在にしています。
つっちーのこの3つの資質は
「とにかく前を向いて進もう、どう実現するかは後で考えることにして、興味の持てそうなものをどんどん取り込んでいこう」
という解釈ができ、時間軸的には「先」を見ていて、かつとても「動」的なものです。
一方私の3つの資質は
「まずはお互いの思考を深く理解し合い、さらにそれについて各々で熟考し、きちんと計画を立ててから進もう」
という解釈ができます。時間軸的には「今」を重視し、かつ「静」的なものです。
これだけ行動原理が違うと、もしかしたらとっつきにくいどころか反発心を持ってもおかしくありません。しかし我々にはストレングスファインダー®︎のレポートがあり、相手の行動を「才能のフィルター」を通して見ることができていました。多少疑問に感じることがあっても相手の行動と上位資質の関連性について考えてみることで、ネガティブに感じることはほとんどありませんでした。むしろ「本人なりに前向きな行動だし、これが最も効率的な取り組み方なんだろうな。じゃあ私はそれをどのようにサポートすればいいだろうか」と、生産的に考えることができたのです。
オンラインという、相手に関する情報量が少ない状況でも上記のように理解を深め、一緒に起業しようという結論に至ることができました。もしもストレングスファインダー®︎を介していなければその結論に至るまでにはもっともっと長い時間を要したでしょうし、そもそも起業という結論に至らなかった可能性も高いと考えています(3つの資質の差異はかなり大きいのです)。
我々はストレングスファインダー®︎を活用することで、オンラインの状況下でも短時間でチームビルディングと合意形成を成し遂げ、かつ心理的安全性も高めることができました。もちろん全てがいきなりうまくいっているわけではなく、日々お互いの行動に関する理解と、自分の才能が自分の行動に与える影響への理解に取り組んでいます。そしてより良い結果に結びつくよう、お互いに才能に投資を続けています。そして少なくとも私は<笑>、その成果は出ており弊社は良い方向に進んでいると思っています。
対面での接点がなかなかな持てない、まだペアやチームを組んで日が浅い、成果を出すまでの時間的猶予があまりない、などの課題を抱えている方々にとって、我々の体験がご参考となれば幸いです。