<回復志向>(“Restorative”)の特徴

「絶対に生き返らせてあげるからね」

<回復志向>という資質は「問題を解決せずにはいられない」という強い衝動につながる才能の集まりです。自分が介入することにより問題が解消し、物事が本来の状態に落ち着くのを見届けることで活力を得ます。

多くの場合<回復志向>を上位資質として持つ人は、解決すべき問題が大きく、困難なものであり、そして未経験の要素が多いほどやりがいを感じます。大変であればあるほど、解決した時に自分という人間が成し遂げたことの大きさを感じることができるからです。

端的に表すとどんな人?

<回復志向>を上位資質に持つ人を形容する言葉として「元どおりにする」や「見抜く」、そして「管理者」などが挙げられます。問題を放置せずに主体的にかかわろうとすることから「プロアクティブ」とも言えるでしょう。

一方で「元の状態に戻す」ということは変化を望まないことでもあります。それゆえに「保守的」や「柔軟性がない」と見られてしまう可能性もあります。

どのような才能の集まり?

  • 問題に直面すると慌てることなく冷静に分析を始め、解決に向かっていち早く進みはじめます
  • 困難で手にあまりそうな問題であっても逃げることは滅多にありません。むしろ燃えます
  • 自分の手で原状回復し、元の機能を取り戻すことができると強い喜びを感じます
  • 情熱的に問題解決に取り組みますが、対処自体は調査や分析、仮説構築などを冷静に進めます

活躍する場面は?

  • 問題を解決すること自体がミッションとなる役割。カウンセラーやコンサルタント、医療関係、ボランティアなど
  • コンピューターシステムや工場生産ラインなどの運用管理者

おすすめのアクション

  • 他の人が敬遠するような困難であっても、解決のための戦略が見えるようであれば挑戦しましょう。
  • <回復志向>を適度に満たしてあげるため、適度な難度の問題・課題にも取り組みましょう。
  • 「問題を解決したい」という自分の欲求に忠実であることは大切ですが、同じくらい「解決される問題自体」の視点でも考える習慣をつけましょう。時と場合によってはあなたが介入するのではなく、別の手段を採ることが最適解であることもあります。例えばいつもあなたが解決してしまうと、他の誰もそのスキルやノウハウを得られないかもしれません。
  • 問題を解決したいという衝動に駆られるし、問題解決が得意だということを周囲にアピールしましょう。一般的には問題解決を嫌がる人の方が多いため、自分の特性を公言することで問題解決に取り組む機会が増え、また周囲からの評価も高まり、感謝もされるでしょう。

資質の組み合わせのアイデア

自分や他者の上位資質で、組み合わせて活用することで相乗効果を発揮しそうなものを挙げています。なお、実際には資質の組み合わせに制約はありません。自分の意思と工夫で、どの資質どうしの組み合わせであっても相乗効果を得ることができます。ぜひ工夫し続け、自分の必勝パターンを見つけてください。

  • <適応性>との組み合わせ
    • 解決すべき問題と、解決しなくても良い問題を選り分けて対応する
  • <目標志向>との組み合わせ
    • 問題が生じたとしても、迅速かつ完璧に解決して計画に影響を与えずに目標を目指す
  • <調和性>との組み合わせ
    • 人間関係も修復する

※ストレングスファインダーおよびその各資質名は米国Gallup社の登録商標です
※上記記載内容は弊社の知見に基づく独自の考察であり、この資質の標準的な特性と思われるものです
※資質名は同じでも、実際に含まれる才能は人によって異なります。自分だけの才能を正確に知るにはストレングスファインダーを受験し、レポートを参照してください。

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