<親密性>(“Relator”)の特徴

「うわべだけの付き合いをするくらいなら、いっそ無関係の方がまし」

<親密性>という資質は「親しくなれそうな人と親しくなりたい。すでに親しい人ともっと親しくなりたい」という行動につながる才能の集まりです。既知の人を好み、より親密になろうとします。人間関係は親密でなければ意味がないと考え、その方が落ち着くからです。

そのような特徴から、仲良くなりたいと感じた相手には積極的に自己開示して信頼を得ようとします。もちろん相手が同じように自分のことを話してくれるとは限りませんが、それよりも自分が相手に対して誠意を見せることの方が大切です。

端的に表すとどんな人?

<親密性>を上位資質に持つ人を形容する言葉として「信頼・誠実」や「気遣い」、そして「結びつき」などが挙げられます。親しくなった人に対しては積極的に働きかけ、役に立とうとするので「熱意ある」と見られている人もいるかもしれません。

一方、未知の人が苦手であることから「人見知り」と思われることも多いでしょう。また、ある程度親しくなった相手については、自分が相手に感じているのと同等の親しさを相手も自分に持ってくれていると思い込むこともあり、それに基づく一方的な好意の押し付けにより「ウザい」と感じられてしまうおそれもあります。

どのような才能の集まり?

  • 新しく人脈を増やすことよりも、既知の人との関係を深める方が自然で、楽です
  • 親しい人ともっと親しくなりたい、そして相手にもそう思ってもらいたいと考えます
  • 相手に対して示した親しさへの見返りが無くても、また機会が訪れると同じように行動します
  • 表面的な付き合いだけの人を友人とは認めません

活躍する場面は?

  • 多様な特徴、価値観を持つ人々で構成されるチームをとりまとめる役割
  • 地域コミュニティ
  • 深い悩みについて相談を受けるような立場
  • 困難なミッションを与えられており、メンバーの信頼関係がとりわけ重要なチームをとりまとめる役割

おすすめのアクション

  • 既得権がはびこり、慣習が支配しているような組織を避けましょう。信頼関係を重視せず、上下関係が優先される組織を避けましょう。そのような環境ではあなたの自然な行動は否定されてしまいます。
  • 初見の人に出会った時にする質問を用意しておきましょう。知らない人と会話することは苦手かもしれませんが、思い切って質問することで相手のことを知ることができるようになるかもしれませんし、相手は自分に関心を持ってくれていることを好意的に捉えるでしょう。
  • 守秘義務を強く意識しましょう。口が固くなければ相手は自分のことを話してくれません。
  • チームで仕事をする場合でも、メンバーと1対1で対話する機会を多く設けましょう。その方がお互いの真実について話しやすい環境を作れます。

資質の組み合わせのアイデア

自分や他者の上位資質で、組み合わせて活用することで相乗効果を発揮しそうなものを挙げています。なお、実際には資質の組み合わせに制約はありません。自分の意思と工夫で、どの資質どうしの組み合わせであっても相乗効果を得ることができます。ぜひ工夫し続け、自分の必勝パターンを見つけてください。

  • <競争性>との組み合わせ
    • 良きライバルこそが良き友人となる
  • <成長促進>との組み合わせ
    • 相手の考えや感情を正しく知り、適切なアプローチでアドバイスする
    • 自分を信頼してもらうことで、自分のアドバイスを受けて入れてもらう
  • <公平性>との組み合わせ
    • 周囲から「えこひいき」と思われないよう、皆と親しくなる

※ストレングスファインダーおよびその各資質名は米国Gallup社の登録商標です
※上記記載内容は弊社の知見に基づく独自の考察であり、この資質の標準的な特性と思われるものです
※資質名は同じでも、実際に含まれる才能は人によって異なります。自分だけの才能を正確に知るにはストレングスファインダーを受験し、レポートを参照してください。

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