「今起きていることには興味がありません。これからどうするのかを考えるべきです」
<未来志向>という資質は「ありたい未来」を想い描き、その素晴らしさを周囲に伝えたいという強い想いにつながる才能の集まりです。主に自分が関心を持つ分野にかかわる未来に常に目を向け、そこで実現されることや、それにより自分や周囲が得られる恩恵を想像することにより活力を得ます。
未来を想像することで活力を得るのは自分自身だけではありません。未来像を周囲と共有することにより、停滞して目の前のことしか考えられなくなっている人たちに希望と活力をもたらすこともできます。
端的に表すとどんな人?
<未来志向>を上位資質に持つ人を形容する言葉として「想像と創造」や「ビジョン」、そして「設計者」などが挙げられます。「力を分け与えてくれる人」という表現もできそうです。
一方、現実世界で生じている問題にあまり関心を持たなかったり優先順位を下げてしまうことがあることから「無責任」見られてしまうかもしれません。特に<原点思考>(過去への関心が強い才能の集まり)や<回復志向>(現在への関心が強い才能の集まり)を上位資質に持つ人とは相互理解を十分に深めることが望ましいと言えます。
どのような才能の集まり?
- 「より良い未来」を思い描くことで活力を得ます
- 明確なビジョンを持っています
- 自分が思い描く未来について語ることにより周囲に活力をもたらします
- 未来について語ることで人びとの視野を広げます
活躍する場面は?
- メンターやリーダーなど、先を見すえて人にアドバイスや指導を行う役割
- 起業、事業開発や大規模プロジェクトなどのビジョン・コンセプトづくり
- 停滞しているチームを活性化させる役割
- アイデアをとりまとめ、価値のあるストーリーとしてとりまとめる役割
おすすめのアクション
- 過去の実績を評価したり、現状維持がミッションとなる仕事を避けましょう。できるだけ将来のことを考えて計画や企画をつくる立場になりましょう。
- アイデアは書きとめておき、それを周囲に伝えましょう。可視化して共有することであなたがやろうとしていることへの賛同者が増えるはずです。
- 同じく未来について考えることが得意な人を仲間にしましょう。それぞれが重視する要素や価値観に基づき補完し合うことで、より精緻で実現性の高いビジョンを描くことができるようになります。
資質の組み合わせのアイデア
自分や他者の上位資質で、組み合わせて活用することで相乗効果を発揮しそうなものを挙げています。なお、実際には資質の組み合わせに制約はありません。自分の意思と工夫で、どの資質どうしの組み合わせであっても相乗効果を得ることができます。ぜひ工夫し続け、自分の必勝パターンを見つけてください。
- <原点思考>との組み合わせ
- 過去に学び、より良い未来をつくる
- <戦略性>との組み合わせ
- 描いた未来を実現するための最良の方法を探し続ける
- <指令性>との組み合わせ
- 未来についてのビジョンをチームで共有し、その実現に向かってメンバーを駆り立てる
※ストレングスファインダーおよびその各資質名は米国Gallup社の登録商標です
※上記記載内容は弊社の知見に基づく独自の考察であり、この資質の標準的な特性と思われるものです
※資質名は同じでも、実際に含まれる才能は人によって異なります。自分だけの才能を正確に知るにはストレングスファインダーを受験し、レポートを参照してください。