<規律性>(“Discipline”)の特徴

「正しいルールをつくり、全員がそれを守れば何も問題は起きないはずです」

<規律性>という資質は「すべてのことを予期できるように、ルールを守って秩序立った行動をするべきだ」という強い意思につながる才能の集まりです。意識せずとも計画を立て、マイルストーンを設定し、スケジュール管理が可能な粒度に細分化して秩序をもたらすことができます。秩序を守るために必要だと考えれば、自らにルーチンワークを設定し、細部まで自分自身が見通すことができる状態をつくり上げます。

秩序を求めるのは、逆に「混乱は避けられない」ことがわかっているからです。つまり完璧主義というわけではなく、重要だと信じて決めたことが完璧に成し遂げられることを強く求めます。

端的に表すとどんな人?

<規律性>を上位資質に持つ人を形容する言葉として「論理的」や「シミュレーター」、そして「正確な」などが挙げられます。「準備万端」も当てはまりそうです。

一方、常に細かいことを知りたがる、未来のことを気に病み続けることなどから「心配性」、「重箱の隅をつつく」と見られてしまうおそれもあります。

どのような才能の集まり?

  • 混沌とした状況に秩序をもたらし、予測・管理を可能にします
  • 大きな目標や長期間のプロジェクトを、管理・実行しやすいような単位に区切ることが得意です
  • 「状況を把握している」と思えることで安心し、最高のパフォーマンスを発揮します
  • 自分が作る仕組みやルールにより、将来を正確に予測することができます
  • 予想外のことが苦手です

活躍する場面は?

  • 自分が立てた計画を自分で実行管理する役割。プロジェクトマネジャー
  • 期限を守ることが重視される仕事
  • ルーチンワークが多い業務の設計者
  • スタートアップ企業や新設の組織などにおける業務設計

おすすめのアクション

  • チームの生産性を高めるために、あなたがルーチンワークを設計しましょう。その際、そのルーチンワークが生み出す価値を魅力的に語り、メンバーが積極的に取り組んでくれるよう工夫しましょう。
  • 計画を立て、進捗管理をする役割を積極的に求めましょう。成果を挙げることにより秩序の重要性が認識されるはずです。
  • あなたが作るルールや秩序の理由や価値を周囲の人に伝えましょう。正しく理解されないと、あなたのエゴだと思われてしまうかもしれません。
  • ルールを設けるときは、必要性や理由について検討するようにしましょう。全てを把握したいという欲求が「ルールのためのルール」を作り出してしまうリスクがあります。

資質の組み合わせのアイデア

自分や他者の上位資質で、組み合わせて活用することで相乗効果を発揮しそうなものを挙げています。なお、実際には資質の組み合わせに制約はありません。自分の意思と工夫で、どの資質どうしの組み合わせであっても相乗効果を得ることができます。ぜひ工夫し続け、自分の必勝パターンを見つけてください。

  • <コミュニケーション>との組み合わせ
    • ルールやルーチンワークがもたらす価値について、わかりやすく魅力的に語る
  • <調和性>との組み合わせ
    • ルールを守ってもらう際、相手の主張も受け入れて妥協点を探す。それにより人間関係を維持して秩序を保つことの重要性が理解されるチャンスを待つ
  • <最上志向>との組み合わせ
    • 遠く先々まで見通し、リスクを排除できるような完璧なルールを作る
    • ルールを常に見直してより良い結果を求める

※ストレングスファインダーおよびその各資質名は米国Gallup社の登録商標です
※上記記載内容は弊社の知見に基づく独自の考察であり、この資質の標準的な特性と思われるものです
※資質名は同じでも、実際に含まれる才能は人によって異なります。自分だけの才能を正確に知るにはストレングスファインダーを受験し、レポートを参照してください。

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