<競争性>(“Competition”)の特徴

「ライバルがいないと燃えません…」

<競争性>という資質は「一番になりたい・勝ちたい」という強い動機につながる才能の集まりです。この資質を活用し、才能に投資するためには競争相手が必要であり、そしてその競争相手に勝たなければ満たされません。自己ベストや「良い勝負」には価値がなく、ただ勝利のみを追い求めます。

勝利を揺るぎないものにしたい、白黒をつけたいという欲求から、成果を定量的に測定することも好みます。数字に置き換えることで他人と明確な比較ができるようにしたいのです。

端的に表すとどんな人?

<競争性>を上位資質に持つ人を形容する言葉として「勝利至上主義」や「測定し、記録する」、そして「エネルギッシュな」などが挙げられます。「常に先頭を走っていたい人」とも言えそうです。

一方人間関係においては、他人にとっては必要がない場合でも競争を持ち込みたがることから「攻撃的」と、一方で勝ち目がないと思っているときは勝負をしないことから「自己愛が強い」と見られてしまうおそれもあります。

どのような才能の集まり?

  • 常に自分と他人を比較し、達成基準を他人に求めます
  • 勝つことだけが自分を満足させます。1番以外に価値はないと考えます
  • 競争相手を必要とし、競争相手がいることで最高のパフォーマンスを発揮します
  • 自分の成果を測定するために、物事を定量化して捉えることが得意です

活躍する場面は?

  • ミッションや目標が明確である仕事
  • 周囲を気にせずに自分のペースで仕事にとことん打ち込める環境
  • 同じようなレベルの仲間や競合がいる環境
  • 難しすぎず易しすぎない、適度な目標が常に存在する環境

おすすめのアクション

  • 自分の専門性を高めることに集中しましょう。幅を広げることも大切ですが、それは「まだ見ぬ競争相手」を増やすことにつながります。先行している相手に勝つことは容易ではなく、それによりストレスが生じるかもしれないことを理解しておく必要があります
  • 友人関係を大切にしましょう。相手にとっては競争はネガティブなものかもしれません。競争に付き合ってくれたら、勝っても負けても感謝を伝えましょう
  • 簡単な仕事やルーチンワークは、成果を測定することで競争が可能なものにしてしまいましょう
  • 競争に負けたときは、その事実から目を逸らさずに敗因を分析しましょう。勝ったときも、その余韻を味わったあとは次も勝てるように勝因を分析してさらに上を目指しましょう

資質の組み合わせのアイデア

自分や他者の上位資質で、組み合わせて活用することで相乗効果を発揮しそうなものを挙げています。なお、実際には資質の組み合わせに制約はありません。自分の意思と工夫で、どの資質どうしの組み合わせであっても相乗効果を得ることができます。ぜひ工夫し続け、自分の必勝パターンを見つけてください。

  • <親密性>との組み合わせ
    • お互いを高め合うことができる真のライバルを見つける
  • <ポジティブ>との組み合わせ
    • 負けても、次の勝負への肥やしになったと思える
  • <収集心>との組み合わせ
    • 他人と比較できるものを探し求める
    • 競争に勝つための情報を集める

※ストレングスファインダーおよびその各資質名は米国Gallup社の登録商標です
※上記記載内容は弊社の知見に基づく独自の考察であり、この資質の標準的な特性と思われるものです
※資質名は同じでも、実際に含まれる才能は人によって異なります。自分だけの才能を正確に知るにはストレングスファインダーを受験し、レポートを参照してください。

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