「私を、信じろ」
<指令性>という資質は「決断し、指示する」という行動につながる才能の集まりです。自分の意見の正しさを信じており、そのため意見を周囲に強く主張することをためらいません。このような特性により、求められればすぐに明確で具体的な未来を示します。
明確な考え方や方向性は、それが正しいことだと強く信じることから生じます。だからこそそのことを周囲に伝え、理解してもらう必要があります。それによって対立が生まれてもそれは問題ではありません。それは問題や課題が周囲から正しく認識され、そのことに関心を持ってもらえるプロセスなのです。そしてその対立を乗り越えてより良いゴールを見つけられれば、「より正しい」ことにたどり着くことができます。
端的に表すとどんな人?
<指令性>を上位資質に持つ人を形容する言葉として「主張が明確な」や「裏表のない」、そして「パワフルな」などが挙げられます。強いリーダーシップという言葉も当てはまるかもしれません。
一方人間関係においては、対立を恐れずに意見を主張し、常に問題や課題に目を向けているなどの特性から「遠慮がない」や「空気を読まない」と見られてしまうおそれもあります。
どのような才能の集まり?
- 事実を明らかにし、真実を追求します
- 見て見ぬふりはしません
- 率直であることを大切にし、他人にもそれを求めます
- 強い存在感を発揮し、リーダーとして信頼を勝ち得ます
活躍する場面は?
- 複雑な要素が絡まり合い、対立や誤解が生じやすい状況を打開する役割
- 一人ひとりが明確な意見を持つ専門家集団をまとめる役割
- 停滞している状況の打開
- 初めての取り組みや未経験のプロジェクトなどの推進役
おすすめのアクション
- 人と交渉することが多い仕事を選びましょう。資料づくりが多い場合でも、主義主張を明確にしたメッセージ性の高いものを追求しましょう
- 自分の主張に疑いを持たないようにしましょう。少しでもブレてしまうと、行動の全てをネガティブに捉えられる恐れがあります。できれば主張そのものを柔軟にするのではなく、主張の表現を柔軟にすることにより受け入れられやすくしましょう
- 何か主張をするときは、先に相手の意見を聞くことを心がけましょう。先に話をしてしまうと、相手が萎縮してしまうこともあります
- クリティカルシンキングを磨きましょう。自分の主張の前提を疑うことで、より客観的で広く役立つ主張を行うことができるようになります
資質の組み合わせのアイデア
自分や他者の上位資質で、組み合わせて活用することで相乗効果を発揮しそうなものを挙げています。なお、実際には資質の組み合わせに制約はありません。自分の意思と工夫で、どの資質どうしの組み合わせであっても相乗効果を得ることができます。ぜひ工夫し続け、自分の必勝パターンを見つけてください。
- <共感性>との組み合わせ
- 自分の主張を聞いている相手の心情を推しはかり、適切なタイミングや表現を心がける
- <ポジティブ>との組み合わせ
- 自分の主張がどれほど良い結果を生み出すか伝えることができる
- <活発性>との組み合わせ
- 相手に納得してもらうだけでなく、自律的・積極的に行動してもらえるようモチベーションも向上させる
※ストレングスファインダーおよびその各資質名は米国Gallup社の登録商標です
※上記記載内容は弊社の知見に基づく独自の考察であり、この資質の標準的な特性と思われるものです
※資質名は同じでも、実際に含まれる才能は人によって異なります。自分だけの才能を正確に知るにはストレングスファインダーを受験し、レポートを参照してください。