<適応性>(“Adaptability”)®︎の特徴

「心配しても仕方がありません。まず今できることを考えましょう」

<適応性>という資質は「状況の変化に動じず、適切に対応する」という行動につながる才能の集まりです。未来を固定的なものと捉えておらず、状況は刻々と変化し、そしてその度に未来は変わっていくものだと考えています。予想外の事態でも慌てることなく冷静に対処できることから、周囲から頼りにされることも多いでしょう。

変化に柔軟に対応するという受け身の姿勢だけとは限りません。状況次第ではありますが、変化を心待ちにする気持ちも持っています。なぜならば予測できる未来を思い描くと活力を失ってしまいますし、それに変化への対応のために自分の柔軟さを発揮できる状況を楽しみたいからです。

端的に表すとどんな人?

<適応性>を上位資質に持つ人を形容する言葉として「今、ここ」や「ふところが広い」、そして「現実的な」などが挙げられます。レジリエンスという言葉も当てはまるかもしれません。

一方人間関係においては、将来的な結果を考慮しなかったり、原因や要因(過去)に関心を持たないなどの特性から「無責任」や「行き当たりばったり」と見られてしまうおそれもあります。

どのような才能の集まり?

  • 未来は選択によって常に動的に変わっていくと信じています
  • 計画することを否定しませんが、計画を鵜呑みにはしません
  • 予期せぬ出来事やルール変更すら楽しんでしまうことがあります
  • 同時に複数の仕事を手がけることにあまり抵抗を感じません

活躍する場面は?

  • ルーチンワークではなく、変化に富み、予測できない明日が待っているような仕事
  • 何かをはじめるための決断が必要なとき
  • 困難なプロジェクトなど、予想外の事態が次々と起こる仕事
  • 役割が固定化されておらず、状況次第でミッションが変わる職場

おすすめのアクション

  • チームが困難な状況に置かれたときは積極的にメンバーとかかわり、今できることやすべきことについて話し合いましょう。そのことでメンバーは安心感を得て、落ち着いて仕事に取り組みはじめます
  • スピード感が要求される仕事を選びましょう。「いつでもいい仕事」では、あなたの「すぐに取りかかる」姿勢が評価されないかもしれません
  • できるだけ裁量が与えられ、自由度が高い職場を選びましょう。行動の制約が多いと活力を失ってしまいますし、決まりきったことばかりしていると飽きてしまいます
  • 悩んでいる人の相談に乗り、あなたの一言で不安を解消してあげましょう

資質の組み合わせのアイデア

自分や他者の上位資質で、組み合わせて活用することで相乗効果を発揮しそうなものを挙げています。なお、実際には資質の組み合わせに制約はありません。自分の意思と工夫で、どの資質どうしの組み合わせであっても相乗効果を得ることができます。ぜひ工夫し続け、自分の必勝パターンを見つけてください。

  • <活発性>との組み合わせ
    • ずっとあたためていたアイデアをかたちにする
    • リーンスタート
  • <戦略性>との組み合わせ
    • 不測の事態に対処するために、ある程度パターンを想定して常日頃準備しておく
  • <回復思考>との組み合わせ
    • トラブルの影響を受けにくくすることにより、状況を一定に保つことができる

※ストレングスファインダーおよびその各資質名は米国Gallup社の登録商標です
※上記記載内容は弊社の知見に基づく独自の考察であり、この資質の標準的な特性と思われるものです
※資質名は同じでも、実際に含まれる才能は人によって異なります。自分だけの才能を正確に知るにはストレングスファインダーを受験し、レポートを参照してください。